添加物を使うと美味しくなると私が言ったら、それは擬似科学だろうか?

なる場合もあるって話なんですけどね。


さて、添加物を使うと不味くなるというのが、どうも世の常識みたいです。
私は基本的に「添加物を使うと不味くなる」という意見には反対の立場です。
それは技術や素材だけで味は決定されないと思っているからです。
健康だのなんだのは調べれば賛否両論(積極・消極&肯定・否定)幾らでも見つけられますので、特に書きません。
味の一点のみです。


近所のスーパーで豆腐を見ると、「電子水使用」「天然にがり使用」「消泡剤不使用」と書かれていました。
このスーパーの売りにしたいらしく、売り子さんが試食させながら上にある三つの言葉を使いながら宣伝・販売していました。


さて、擬似科学マニアの人なら電子水と天然にがりに注目がいくと思います。
なので、「消泡剤」についてまとめてみます。(インターネットは便利な物で、すでにまとまっていた)


豆腐「遊心」さんの消泡剤記事
http://www.tofuya.net/~yushin/ohanashi/shouhouzai.htm
かむろ豆腐さんの消泡剤について思ふこと
http://www.kamuro.com/sub_pages/miscellenous/essay/shohozai.htm


これ以上書くことがないぐらい纏まっています。自分的にはこの辺りです。消泡剤への肯定部分だけ抜粋します。

(1)消泡剤の役割
消泡剤の役割は泡を消すだけでなく、他にも豆腐製造上で大きな役割を果たしています。その役割をあげて見ます。
1.「ご」を煮ているときの泡立ちを抑える。
2.蒸煮による熱効率を良くしてムラ煮えを防ぐ。
3.大豆からのたんぱくの抽出を助ける。
4.短時間で均一な豆乳を作る。
5.品質改良剤になる。(弾力がでる、きめが細かくなる、)
6.作業性向上(おからと豆乳の分離が良くなる)
7.豆乳のpH調整をする。
 消泡剤を使うことによりこれらの利点を考えると、消泡剤無添加より使用したほうがお豆腐としては良いものができることがいえるかと思います。

無消泡剤を宣伝文句にすると受けはいい。しかしこういったところの豆腐を食べてもほとんどの場合さほどの感動を得ないのはなぜだろうか。・・・それはうまさ・美しさの基準がつかめないでいるからである。
化学的なミクロレベルでの美しさという点では無消泡剤は消泡剤使用を追い越すことはあるいはイコールになることは不可能である。
乳化不完全というハンディキャップのもと少しでもその完成度に近づこうとする努力が無消泡剤の道である。


では、私が消泡剤を使った豆腐は美味しいといったら、それは擬似科学として・非常識な意見として非難されるのでしょうか?
もっと言えば、豆腐屋が販売時に消泡剤を使った豆腐は美味しいと宣伝していたらどうでしょう?


自分の専門分野以外の擬似科学を判断するのは非常に困難です。
そうすると、どうすれば専門分野以外の擬似科学を判断できるようになると思いますか?私にはまったく分かりません。


余談:
ここであげられている味の良し悪しも豆腐として食べた場合の評価であって、料理に仕上げた場合の評価でない事に注意。
ここから調理法によって味が変わるので、料理に使った場合どちらが美味しいのかはその時その時の事情によると思います。