他人の善意を利用して悪のスパムをばら撒くこと

転んで怪我してキーボード片手打ち状態です。そんなわけでしばらくは流し書きです。


ekken♂ さん: 他人の善意を利用して悪意なきスパムをばら撒くこと

あなたの善意の転載で自殺予告の子供を救って下さい!!は、不幸の手紙である。

その記事で訴えたいことは「いじめを苦に自殺予告をした子供を、ネットの善意で救おう」ということであり、これはまぁ理解出来ないことではない。

しかしそれを閲覧者の「善意」で転載して欲しいと訴えることが理解不能

私から見れば、この元の話はまったく理解できない不幸の手紙です。
そもそも、悪意・善意は当人が持ってなくても、後から周りが勝手にレッテルにして張りつけてくれます。


wikipediaからいじめ

いじめ自殺報道と群発自殺


2006年10月に発生した筑前町立三輪中学校いじめ自殺事件に端を発していじめを苦にした自殺の報道が相次いだ。さらにはいじめを苦にした子供の自殺予告が文部科学省大臣宛に届いたことが報道されると、同様の予告の手紙が次々に寄せられた。それぞれの事件の関連性を検証することはできないが、一般的に、自殺報道が別の人の背中を押す形で、次々と自殺が頻発することがあると知られている。こうした自殺を群発自殺(cluster suicide, suicide contagion)と呼ぶ。群発自殺を避けるための自殺報道に対するガイドライン世界保健機関(WHO)や諸外国ですでに作成され、一定の効果を挙げている。しかし日本のメディアにおいては周知が徹底していないか、意図的なネグレクトが行われているかはさだかではないが、こうしたガイドラインが実行されるケースは稀である。


* WHO(世界保健機構)の自殺報道ガイドライン


{オリジナル} PREVENTING SUICIDE - A RESOURCE FOR MEDIA PROFESSIONALS[10]
{抜粋}「自殺を予防する自殺事例報道のあり方について」のWHO勧告(2000年)(自殺対策支援センター)[11]


1. 写真や遺書を公表しない
2. 自殺手段の詳細を報道しない
3. 自殺の理由を単純化しない
4. 自殺の美化やセンセーショナルな報道は避ける

転載して大騒ぎにする試みは、4のセンセーショナルな報道に抵触します。
自殺予告は遺書に近いと思えるので1の写真や遺書を公表しないに該当するかもしれません。
元記事の扱い方は、自殺を助長する可能性がある記事です。そして、実際にいじめ自殺の連鎖が起きています。
ネットやblogも含めてメディアがいじめ自殺や遺書や自殺予告をセンセーショナルに取り上げれば取り上げるほど、次々と人を殺していく素敵な話なわけです。
善意で他人に大迷惑をかけても、それすらも道徳観念を盾に良いことになるのが世の常です。
無知な善意でもそれが善意であるならば、どんな事実より重要視される。そういえば、昨日の「水からの伝言」も似たような話です。
ただ、善意が常に優先されるのが常識なら、それに従うのは仕方が無いことなのかもしれません。


まとめて言えば、善意最高・善意最強。いや〜、善意って本当にいいもんですねえ!さよなら。さよなら。さよなら。


自殺を語る上で報道の連鎖自殺って基本知識ではないのでしょうか?有名サイトでも探偵ファイルが2004年に出してます。


私もまあ、こんな所だと思うわけです。
紹介HPのコメント欄から

善意が嫌いなんじゃなくて、善意を利用して正しくない情報、広められるべき事ではない事が広められるのが嫌いですね。


>行き場のなくなった自殺をしようと思っている子供に救いの手が差し伸べられる可能性が
>全くゼロでは無い。」と感じて、あのような記事を書いたのを理解していますか?


もしあの手紙を書いた子供が、信書として文科省に送ったつもりで、公開される事を望んでいなかった可能性のことは考えていないのですか?
僕はアレは悪戯で、くだらない事で世間を騒がせるなと思っていますが、「自殺を止めよう」とOYAJIさんが大騒ぎして意味の無い転載を広めるのは、誠にくだらない事だと思っています。