塩とマイナスイオンとコマーシャル用語

課題:マイナスイオンと塩の問題は似ているのではないのか?
着眼:slashdot.japanより「科学的根拠ない」とマイナスイオン広告に東京都が指導   情報元:RinRin王国さんより
結論:科学用語としてみるか、宣伝用語としてみるかの視点の違いです。それ故に改善されることは無いと思います。
感想:


実の所、マイナスイオンに対しての批判はたびたび聞くのに、
塩に対しての批判はめったに出ないのはなんでかなと前々から疑問に思っています。

自分的には似ている問題なのですが、根本的に違う問題なのかもしれません。



過程↓


まず、自分の立場を述べます。
根拠があろうが無かろうが、マイナスイオンなんて言葉は科学用語ではなくコマーシャル用語です。
水からの伝言も同じような物です。似非科学で人を説得し購入に走らせる。それが世の常識です。


天然塩・自然塩という言葉と一緒です。
最近、塩の話をする人が自然に使っている言葉です。
これも、東京都と公正取引委員会の両者が使わないほうが良いという見解をだしています。


参考:→塩表示適正化連絡会で出された主な意見 報道発表資料 2004年9月掲載

塩表示適正化連絡会で出された主な意見

◆「天然」「自然」について

* 「それが最も自然な作り方であり、自然な組成や味を持ち、健康面から考えて優れたもの」という条件を満たす定義は、科学的に説明できないことから不可能。したがって、「自然」「天然」については消費者に根拠のない優位性を表示して誤認させるものであり、使用してはならないとするのが適当。
* 「自然」と言っている人たちが望んでいるのは「イオン交換膜濃縮」と区別すること。「自然」「天然」を認めない以上、「原料○○、濃縮△△、結晶◇◇」といった表示が必要。
* 各食品の表示に関する公正競争規約を見ると、33品目中、18品目の規約で、「不当表示の禁止」条項等で「天然・自然・ナチュラル」等の表示を使用することができない旨、定めている。

でも、天然塩・自然塩の表記に反対する人はめったに見ません。
食品関係のHPや話し合いにいけばいくほどそうです。
根拠が無くても、事実を表していなくても、コマーシャル用語としては優秀なのです。
マイナスイオン・天然塩等、良くも悪くもこの世はコマーシャル用語に満ち溢れています。
そして、それが世の中の常識ではないのかな、と。


あえて、現状を批判するのなら、塩含めて調味料は使い方です。それ自体は美味くも不味くもありません。
塩の味を出したければ純度の低い塩を使えば良いし、味の調整や補助に使うのなら純度の高い塩の方が有効です。
塩味で決めるにしても「純度の高い塩と純度の低い塩混ぜて味の調整する」のがベストだと思います。
なぜか、塩に拘っていると言うのに、わざわざ単品で使いたがる人が多いです。
かつての禁止されてた時代ならともかく、今の天然塩崇拝は異常だと思っています。