人工甘味料を調理師的に擁護してみる。

課題:人工甘味料を調理師的に擁護してみる
着眼:「蟻は人工甘味料を食べない。蟻は分かっているだね」(たぶん、2ch)の疑問から。
結論:微生物により糖分解・発酵しない人工甘味料は、使うことさえできれば新しい味を生み出せる可能性がある。
疑問:商売として許されない技術を学ぶことに価値はあるのか?


感想:
技術者としては100の技術があったら100の技術を学びたいです。
その方が使えない技術であっても、その後の技術・知識の選択の幅が広がるような気がします。
どんなものでも欠点を叩くより、まず利点を求める。
同じ甘味でも味が違う・反応が違うという点だけでも面白いと思いませんか?

でも、人工甘味料は自分のような商売では使えません。嫌う人が大勢いる限り使えないのです。
それはどんなことをしても評価されない存在があるということであり、少し寂しいです。

過程↓
「蟻は人工甘味料を食べない。蟻は分かっているだね」という言葉を聞きました。


まず、思ったのは、
「それは蟻が必要とする栄養素ではないのではないか?」
「食事を快楽として食べるのは、生活に余裕があるからではないか?」
のふたつです。


上の考えを前提に肯定的に考えてみると面白いと思います。
なぜなら、人間以外の生物が食べない甘さは珍しいからです。
微生物に応用すれば、微生物により糖分解・発酵しない甘さになります。
調理時に発酵を求める食品は多くあり、応用できると思いました。
ただ、インターネットで探した所、
この点に触れているHPは見つかりませんでした。(あるかもしれないです)

人工甘味料について

食品安全blogさん
人工甘味料:ノーカロリーで甘い。各種代表的甘味料の説明


元記事:FDA アメリカ食品医薬品局
Artificial Sweeteners: No Calories ... Sweet!(英語)

アスパルテーム
FDAのCFSANの食品添加物安全性部長のLaura Tarantino博士によれば、「現時点では、 既に評価された膨大な情報を基にアスパルテームは安全であるというのが我々の立場である。この結論は100以上の安全性に関する毒性学的・臨床的研究の詳細なレビューに基づいている。」



サッカリン
国立ガン研究所NCIによれば、さらなる研究の結果、サッカリンはヒトではガンを誘発せず、ラットにおける膀胱ガン発生メカニズムはヒトでは当てはまらない。
2000年にNTPはサッカリンは最早「発ガンの可能性のある物質」ではないと決定した。
2001年に連邦規制でサッカリンの警告表示の要求は取り除かれた。

アセスルファム-K(カリウム
FDAとJECFAはこの甘味料の安全性を評価した。90以上の研究がアセスルファム-Kの安全性を支持している。

ネオテーム
FDAは100以上の動物やヒトでの研究データを評価した。これらのデータの評価の結果、食品に使用されている量のネオテームが有害事象をおこすことは考えられない。

スクラロース
110以上の動物やヒトでの研究データを評価した結果、FDAは1998年に15の食品カテゴリーについて使用を認めた。1999年には一般用甘味料として全ての食品に使用を認めている。

客観的にリスクが認められないのなら、技術的・知識的に扱ってみたいと思う欲求があります。