プロとアマチュアの違い。調理師編。

プロとアマチュアの違いってなんでしょうか?

今はアマチュアでも素材は幾らでも手に入る。
流通と保存技術の発達で一昔前の素材よりよほど良い。*1
材料費以外の経費が掛からないだけプロより良い素材をえることができる。

同じ食材への手間もアマチュアの方がかけることができる。
同じ時間でも50人以上作らなければならないプロと数人分ですむアマチュアとではかけられる手間が違う。


と、すると素材や手間ではまず勝てない。正直、自信がある。


では、技術はどうだろう。
たしかに技術的には優れている物もある。
ただし、半数近くの技術は多少の練習で習得できる。
正確にはプロとまではいかないがその手前までは容易くいける
それは、他人に教えて数日から1ヶ月以内で習得させられることでも分かる。


では、違いはどこにあるのだろうと考えると知識と知恵であると私は考える。



例えば知識、
同じ玉蜀黍を使うにしても、
冷凍*2の玉蜀黍は皮がやわらかく身も甘いのでポタージュや擦り流しに使う。
生の玉蜀黍は歯応えがあるのでサラダや揚げ物に使う


例えば知恵、
マチュアでは包丁やまな板を冷蔵庫で冷やして使ってる家庭は見たことがないが、
プロでは包丁やまな板を冷蔵庫で冷やしている場合もある。*3


そのようなひとつひとつの知識や知恵の使い道が味を分けるのではないかと思うのです。

*1:ワイン一本手に入れるにも苦労した時代があったのですよ

*2:ただし収穫後30分以内に火を通し冷凍した物。目的は鮮度維持

*3:全てとは言いません